日記抄(12月10日~16日)

12月16日(水)晴れ、温暖

 12月10日から本日までの間に経験したこと、考えたことなど:
12月10日
 NHKラジオ「英会話タイムトライアル」で”Christmas Tree Song"の話題が取り上げられていた。もともとドイツ民謡で”O Tannenbaum"というのが、アメリカにわたって広く歌われるようになったもので、労働運動の歌である「赤旗の歌」や、コーネル大学の校歌、さらにメリーランド州やアイオワ州の州歌としても歌われているそうである。日本では「モミの木」という題名で歌われるが、「赤旗の歌」の方もよく知られている。

 NHKラジオ「実践ビジネス英語」の”Quote...Unquote"のコーナーでフランスの政治思想家アレクシス・ド・トクヴィル(Alexis de Tocqueville, 1805-59)の次の言葉が紹介された。
As one digs deeper into the national character of the Americans, one sees that they have sought the value of everything in this world only in the answer to this single question: how much money will it bring in?
(アメリカ人の国民性を深く掘り下げていくと、彼らはこの世のあらゆるものの価値を、次のたった1つの問いかけへの答にのみ求めてきたことが分かる。つまり、それでどれだけ儲かるのか、ということ。)
 トクヴィルの『アメリカのデモクラシー』は、(特にアメリカ人によって)アメリカとその政治制度を賛美した書物と受け取られることが多いが、アメリカの社会と制度について結構辛辣なことも行っているのである。

12月11日
 「実践ビジネス英語」の”Graffiti Corner"のこの日付のページに(実際には番組で取り上げられなかった)
To err is human, to forgive is against company policy.
(許すことは当社の方針に反する)
というgraffiti (落書き)が紹介されていた。
To err is human, to forgive, divine.
(過つは人の常、許すは神の業)
というのは英国の詩人Alexander Pope (1688-1744)が「批評論」(An Essay on Criticism)の中で使った有名な句だそうである。そういえば、高校時代の英語の時間でこの句を習った記憶がある(キリスト教の学校だったのである)。ラテン語で
Errare humanum est, sed presevere dibolicum.
(誤りを犯すのは人間的なことだが、誤りをし続けるのは悪魔的なことである。わたしの試訳なので、間違っているかもしれない。)というセネカの言葉があるそうで、あるいはポープはこの言葉を念頭に置いていたのかもしれない。

12月12日
 NHKラジオ「攻略!英語リスニング」ではBeethoven's Symphony No. 9 (ベートーヴェン 交響曲第9番)の話題を取り上げた。この曲は1824年にウィーンで初演されたのだが、
By this time, Beethoven was deaf and when the audience started clapping, Beethoven couldn't hear them. One of the singers had to walk over to Beethoven and turn him around so that he could see the people clapping.
(その頃、ベートーヴェンは耳が聞こえなくなっていて、聴衆が拍手を初めても、ベートーヴェンには聞こえなかった。歌手の1人がベートーヴェンのところまで歩いていって振り向かせ、聴衆が拍手をしているのが見えるようにしてあげないといけなかったのである。)
 これは有名な逸話だが、ベートーヴェンを振り向かせたのは独唱者の1人であったカロリーネ・ウンガ-(Caroline Unger, 1803-1877)というアルト歌手であった(カロリーナとかカルロッタという名も知られ、ウンガ-もUngherと書く場合があるそうである)。まだデビュー間もない時期のことで(デビュー前に彼女を短期間だが、シューベルトが指導したという話もある)、怖いもの知らずだったのではないかと思う。その後、イタリアとフランスで活躍したが、ベートーヴェンを振り向かせたという話がいちばんよく知られている。彼女の伝記は、少なからず出版されているようなので、興味がある方は読んでみてください。

12月13日
 NHKEテレ「日本の話芸」で三遊亭小遊三師匠の「たいこ腹」を視聴する。この話はあまり好きではないのだが、小遊三さんの語り口はよかったと思う。

12月14日
 NHK「ラジオ英会話」では”Exclusive Interview with Scrooge"(スクルージに独占インタビュー)として、ディケンズの『クリスマス・キャロル』の主人公への架空のインタビューで番組を構成している。ディケンズの作品はこの『クリスマス・キャロル』を含めて映画やTVでいくつも見ているのだが、原作を読んだことはない。せめて『オリヴァ・トゥイスト』くらいは読んでおこうと思っているのだが、まだである(来年こそは!) 廣野由美子『ミステリーの人間学 英国古典探偵小説を読む』(岩波新書)では、英国における探偵小説の源流として、ディケンズの作品の持つミステリー性に着目しているので、そういう点についても考えていきたいと思っているからでもある。

12月15日
 「ラジオ英会話」のU R the ☆ ! (= You Are the Star!)という応用練習のコーナーでの対話:
How was your life in college? (学生時代の生活はどうでした?)
I call it my ramen days. (ラーメン時代と呼んでいます。)
Oh? Why? (そうなんですか? なぜですか?)
Money was tight. (経済的に厳しかったので。)
思い当たるところ、多し。(ラーメンは主として、インスタントの方であった。)

12月16日
 「実践ビジネス英語」は今日から”Sweatworking"という新しいビニェット(Vignette)に入った。スウェットワーキングというのは、スポーツジムなどで汗をかきながらのビジネスネットワーキングのことだそうである。
 本日の放送の中で、schmoozeという動詞が出てきて、「⦅米俗⦆おしゃべりをする」と説明されていた。schで始まる語は、もともとイディッシュ語であったものが多く、schmをつけてわざとイディッシュ風の単語を作って使うこともあるそうである。気になって調べてみたが、schmoozeという語は手元の『リーダーズ英和中辞典』(2000年の版)、『ロングマン英和辞典』のどちらにも掲載されている。『リーダーズ英和中辞典』には、Yiddishについて「イディッシュ⦅ドイツ語にスラヴ語・ヘブライ語を交え、ヘブライ文字で書く言語;欧米のユダヤ人が用い、LondonのEast Endでも用いられる⦆.」と説明されているが、ロンドンのイースト・エンドは以前ほどユダヤ系の人々が多く住まなくなっているようなので、最後の記述は余計であろう。あるいは、すでに新しい版では削られているかもしれない。
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