日記抄(11月5日~11日)

11月11日(水)晴れたり曇ったり

 「日記抄(10月29日~11月4日)」で書き忘れたこと:
11月4日放送のNHKラジオ「まいにちイタリア語」で
Ti interessano le ceramiche giapponesi?
 ―Si, mi interessano molto.
という会話が出てくる。「君は日本の瀬戸物に興味がありますか?」「はい、とても興味があります。」と訳されている。「瀬戸物」には、「瀬戸焼」(愛知県の瀬戸市とその周辺の地域で作られる陶磁器)という意味と、「陶磁器一般の総称」という意味があるが、ここは「陶磁器」と訳すべきである。「坊っちゃん」の中で、うらなりの送別会に出かけた坊ちゃんが、会場の料亭に置かれていた陶磁器を見て、「大きな瀬戸物ですねぇ」と博物の先生に話しかけ、「あれは瀬戸ではなくて唐津です」と言われてきょとんとする場面があったと記憶する。
 同じ番組で、
Sono fan di Monica Bellucci.
(私はモニカ・ベルッチのファンです。)
という文が紹介されたが、ベルッチの発音が、「ベルッチ」と「ベッルッチ」の間くらいの微妙な感じになることに気付いた。

 11月5日から本日までの間に経験したこと、考えたことなど:
11月5日
 NHKカルチャーラジオ『弥次さん喜多さんの膝栗毛』は第6回「『道中膝栗毛』から「東海道中膝栗毛」へ」を放送した。十返舎一九は東海道の宿場町である駿府の生まれだったので、他の多くの戯作者と違って旅に抵抗がなかったようである。そのことから旅慣れた一九に東海道と狂歌を組み合わせた戯作を書かせるという企画が、『膝栗毛』の版元となる村田屋側にはあったのではないかと推測している。

11月6日
 シネマ・ベティで『カプチーノはお熱いうちに』、『ロマンス』の2本の映画を見る。『ロマンス』の上映に先立って、横浜を舞台にした短編映画『ロカビリーさん』が上映された。『カプチーノはお熱いうちに」(Allacciate le cinture)は『明日のパスタはアルデンテ』のフェルザン・オルぺテク監督の作品で、前作同様に物語の前後関係が錯綜して分かりにくいところがある。南イタリアの都市レッチェを舞台にして、エレナという女性がウェイトレスから独立して自分の店を持ち、繁盛させていた。結婚して子どもも出来たのだが…という人生の「乱気流」を描く。あまりすっきりした感じの映画ではない。短編映画『ロカビリーさん』は利重剛監督が横浜を舞台に、普通に生きている人々の心のひだや些細な感情を救い上げる短編小説のような連作の11作目で、ほとんどが居酒屋の2人の従業員の対話からなっている。実はその内容は結構重たいのだが、映画自体が短いのと、映画が観客の身近な場所に舞台を設定しているので、その重苦しさがやわらげられているように思われた。他の作品も機会があれば、見てみたい。『ロマンス』は小田急のロマンス・カーのアテンダント(というと聞こえはいいが、車内販売の売り子)である鉢子(大島優子)という女性がある事件から、何年も会っていない母親を探して箱根山中を回ることになるという物語。ロマンス・カーが舞台だから『ロマンス』ということで、あまりロマンチックではない展開である。

 レスリー・メイヤー『授業の開始に爆弾予告』(創元推理文庫)を読み終える。主婦のルーシーは新学期(新学年)を迎え、子どもたちに手がかからなくなるので、新聞社で働くことにする。ところが新聞社での留守番の最中に、彼女の娘が通う小学校で爆弾が仕掛けられたという通信が入る。幸い爆発は小規模で、新任の女性副校長キャロルの捨て身の活躍により、取り残された子どもも救出される。この美談に、彼女は英雄扱いをされるが、そんな矢先に殺されてしまう。自分の娘が通う学校で起きた事件だけに、ルーシーは新聞記者という立場を利用して、捜査にあたる。
 シリーズ第4作だそうだが、私が読むのはこの作品が初めてで、事件の謎解きよりも、その背景にあるアメリカの社会と教育をめぐるリベラルと保守の価値観の対立の描写のほうが興味深かった。実はそれが、ヒロインの家庭内でも家計のために外で働こうとする妻と、女性は家庭にいるべきだと考える夫との対立と関係してくるのである。

11月7日
 ニッパツ三ツ沢球技場で全国高校サッカー選手権神奈川県大会の決勝戦を見る。入場券売り場に長蛇の列ができていたが、入場してみるとまだまだ空席があるという非能率が毎年繰り返されている。どうも困ったことだ。
 全国大会に8回出場し、今大会はシードされて準々決勝から出場している桐光学園(川崎市麻生区)と、今大会のダークホース的な存在である横浜市立東高校(横浜市鶴見区)の対戦。桐光に対抗すると思われていた日大藤沢高校を準決勝で破り、初めて決勝に進んだ市立東の戦いぶりが注目された。会場に近いということもあって市立東は大応援団が盛んに声援を送ったが、桐光は勝って当然とばかりに応援にも余裕があり、対照的であった。
 試合は桐光のキャプテンを務めるFW小川航基選手が前半、後半にそれぞれゴールを決めて2-0で桐光が勝利した。試合後のインタビューでは、監督、小川選手に加え、ゴールをアシストしたFW(試合にはMFで出場)イサカ・ゼイン選手が質問を受けていた。試合の要所要所で、的確な判断を見せてプレーを続け勝利に貢献したイサカ選手を呼んだのは、適切な評価であったと思う。

11月8日
 ニッパツ三ツ沢球技場に横浜FC対大分トリニータの対戦を見に行くつもりだったが、雨が降ったので予定を変更して、14:30過ぎまで家にいた。

 NHKラジオ「攻略!英語リスニング」は”The Great Wall (万里の長城)”を取り上げた。昨日の第1回を聴かずに、いきなり第2回を聴いたので、今一つ調子が出なかった。日本では「万里の長城」と言うが、英語ではThe Great Wall、中国語では「長城」である。

 NHKEテレ「日本の話芸」で川柳川柳師匠の『ガーコン 歌でつづる太平洋戦史』を視聴する。太平洋戦争中の歌を歌いながら当時の戦局と世相を振り返る内容で、声の響きが84歳とは思えない。50年以上前に、師匠がまだ三遊亭さん生だったころ、その高座に接したことがある。その時の演目は、現在の『ジャズ息子』のもとになった噺であった。

 野崎昭弘『「P≠NP」問題 現代数学の超難問』(講談社ブルーバックス)を読み終える。分からない箇所も少なからずあったが、わかった部分だけについていえば、面白かった。

11月9日
 NHK「ラジオ英会話」の”Listen for it!"のコーナーではKatrina's Smorgasbordという架空のレストランのコマーシャルを聞くことになったが、『リーダーズ英和中辞典』によるとsmorgasbordは「スモールガスボールド、ヴァイキング料理≪立食式スカンディナヴィア料理で、オードブル・肉・魚料理・チーズ・サラダなどを出す≫」とのことである。 

 木田元『マッハとニーチェ』(講談社学術文庫)を購入する。ちょうど1年前に出た本であるが、ちくま学芸文庫の1冊だと勘違いして、探しても探しても見つからないと不思議に思っていたという間抜けな経緯がある。やっと手に入れたので、ぼちぼちと読んでいくつもりである。今年に入ってから哲学関係の本は7冊買っているが、読み終えたのは1冊だけで、もう少し読了率を上げようと思っている。

11月10日
 NHKラジオ「エンジョイ・シンプル・イングリッシュ」は落語「粗忽の使者」を縮約・英訳したものを放送した。

11月11日
 NHKラジオ「まいにちフランス語」に出てきた表現:
J'aime apprendre de nouvelle langue.
(私は新しい言葉を学ぶのが好きです。)
 これまでに勉強したことのある言語が多くなりすぎたためか、最近はなかなか新しく言葉を勉強しようという気が起きない。既習の言語の内実を充実させるとともに、新しい言語の世界にも目を向けるようにしよう。
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