日記抄(10月29日~11月4日)

11月4日(水)晴れ

 10月29日から本日までの間に経験したこと、考えたことなど:
10月29日
 シャーロット・マクラウド『にぎやかな眠り』(創元推理文庫)を読み終え、感想をブログに掲載する。昨28日に購入し、400ページを超える本であるが、2日間で読み終えた。一方、26日に購入したカトリーヌ・アルレー『犯罪は王侯の楽しみ』(創元推理文庫)は、240ページほどの書物なのだが、まだ半分も読んでいない。

 NHKカルチャーラジオ「文学の世界」『弥次さん喜多さんの膝栗毛』第5回、「弥次・喜多の旅はお伊勢参り」で一九が享和2年の1月から5月まで常陸、下総に旅行した際の経験が『浮世道中膝栗毛』に生かされることになったと論じられていた。その中で、下総の行徳で名物笹屋のうどんを食べたという記述が目に着いた。東日本ではそば、西日本ではうどんと大雑把に言われるけれども、東日本でもうどんが名物だという地方は少なくないのである。そういえば、東京の落語にも『うどん屋』という噺がある(上方では『時うどん』という噺が、東京では『時そば』になっているのは御存じの方も多いはずである。)

10月30日
 西田龍雄『アジア古代文字の解読』(中公文庫)を読み直す。ここで取り上げられている文字の多くが、それほど古いものではないので「古代文字」という言い方には引っかかるのだが、謎の文字、謎の言語への挑戦を続ける著者の学級心には頭が下がる。第2章「ロロ文字のはなし」と第7章「漢字――東アジアの世界文字」の2つの章がとくに面白かった。

10月31日
 神保町シアターに出かけ、そのついでに内山書店、東方書店を覗く。西田龍雄の本を読んで、中国の少数民族の言語と文字に触れたくなったのである。すずらん通り商店街ではブックフェスティバルの開催中でたくさんの露店が出ていた。もう20年ほど前に、すずらん通りのお祭りのくじ引きで大きな缶に入ったせんべいを当てたことを思い出す。

11月1日
 川崎市中原区の等々力陸上競技場で第94回全国高校サッカー選手権神奈川県大会の準決勝2試合、桐光学園高校対湘南工科大学付属高校対横浜市立東高校の対戦を観戦する。
 第1試合の桐光学園と湘南工科大学付属の対戦は、第1シードの桐光学園が序盤から優勢に立って湘南工科大学付属のゴールを脅かすのだが、なかなか得点できないままに前半が終わり、後半になると湘南工科大学も攻勢になる場面が多くなったが、桐光はスピードのある選手を前線に上げ、途中から出場したFW桑原選手がゴールを挙げて、その1点を守って勝利した。桐光のDFジェファーソン選手、湘南工科大学付属のFWの脇坂選手はともに2年生で、それぞれ足の速さが光り、将来が楽しみである。
 第1試合はメイン・スタンドで観戦したのだが、日陰になって肌寒く感じられてきたので、バック・スタンドに移って第2試合を観戦。横浜市立東高校を応援する、保護者と卒業生の皆さんの中に紛れ込んだ。昨年度の全国大会出場校で、この大会でも第2次予選の3回戦から出場している日大藤沢高校が優勢と思われたが、序盤こそ押し込まれたものの、市立東が主導権を奪って前半のうちに3点を奪い、後半も1点を加え、日大藤沢の猛反撃を1点に抑えて4-1で圧勝した。市立東の2年生FW山口選手が4点のすべてをあげるという活躍であったが、市立東の勝因は山口選手によくボールを集めて、得点の機会を与えたことにあるのではないかと思う。山口選手は横須賀の田浦中学出身ということは、横浜FCの大久保哲哉選手の後輩ということになるようである。同じく市立東の2年生GK高畑選手は1メートル88,81キロという恵まれた体格で、将来が楽しみである。試合前には、日大藤沢の圧勝か、市立東の僅差での勝利かと予想されたのだが、市立東の圧勝という予想外の結果となった。市立東の岡本監督がどのようなゲーム・プランを立てて、選手にどのように指示していたのか興味がもたれるのだが、まだ決勝戦を控えているので、そのあたりのことは口外しないということのようである。

11月2日
 NHKラジオ「まいにちイタリア語」『2歩目からのイタリア語』ではジェルンディオを使った現在進行形の文を学習した。
Sto seguendo un corso di lavoro a maglia. (私は編み物の講座を受講しています。)
印欧語族に属する言語の中でも、進行形がある言語とない言語とがあるので、注意が必要である。また、イタリア語の進行形の用法は英語の進行形の用法と違いがあるので、その点も気をつけなければならない。

11月3日
 秋の叙勲者の顔ぶれを見ていたら、知人が2人まじっていた。1人は中学・高校の同期生で中央省庁の局長だったからであろうか、70歳になったらすぐに叙勲を受けた。もう1人は大学時代の同僚で、79歳である。そういえば、高校時代に生存者叙勲の復活を批判する文章を新聞に投稿した同期生がいたが、彼も叙勲を受けるだけの業績を上げているので、今後どうするのだろうかと他人事ながら気になっている。

NHKラジオの文化講演会で、家元と家元制度の研究で知られる西山松之助の生涯についての話を聞いた。西山は姫路師範で校長であった野口援太郎の自由な教育方針に強い影響を受けたという話が印象に残っている。

 朝日新聞に1949(昭和24)年の夏の甲子園大会の決勝戦のことが出ていた。神奈川県代表の湘南高校が5-3で岐阜高校を破って初出場初優勝を飾った。故人になったが歴史学者の阿部謹也さんがこの時にまだ小学生で強い印象を受けたと記されていたのを思い出す。神奈川県と岐阜県でそれぞれ1,2を争う進学校同士が甲子園で対決しているのはこの時期ならではのことであろう。湘南で外野を守った佐々木信也選手と、岐阜でマウンドに立ち、その後外野を守った花井悠選手は共に慶応に進学、昨日の敵が今日の友となり、佐々木選手は内野手、花井選手は外野手としてプレーした。卒業後、佐々木選手はプロ野球の高橋ユニオンズ、花井選手は社会人の日本石油を経て西鉄ライオンズで活躍した。いずれにしても古い話である。

11月4日
 NHKラジオ「実践ビジネス英語」は”America's Declining Mall Culture"(アメリカの衰退するモール文化)という話題を取り上げている。アメリカにおける買い物の習慣の変化が、モールの衰退をもたらしているという。これはアメリカだけのことではないと思うので、どんな会話が展開されるか、今後が楽しみである。
 第1回はThanksgiving Day (感謝祭、11月の第4木曜日)の後の金曜日がBlack Fridayと呼ばれ、これは買い物客が殺到し、店が大幅な黒字になるところから来ているという、また週明けの月曜日はCyber Mondayと呼ばれ、この日からオフィスのコンピューターを使ってオンラインショッピングが急増するからであるという話であった。
Black Friday originated in the United States but it's becoming a major shopping day in the U.K., Canada and Australia too. (ブラックフライデーはアメリカで始まったものですが、英国、カナダ、それにオーストラリアでも一大買い物デーになりつつあります。)

 同じ番組の”Quote...Unquote"で紹介された言葉:
To learn to read is to light a fire; every syllable that is spelled out is a spark. (from Les Misérables)
      ーーーーVictor Hugo (French poet, novelist ,and dramatist, 1802-85)
読み方を学ぶというのは火をおこすこと。つづられる音節の1つ1つが火花である。

 火花と火というと、19世紀前半のロシアで改革を求めて弾圧されたデカブリストの1人であったアレクサンドル・オドエフスキー(1802-1839)がプーシキンの「シベリアに送る詩」に応えて書いた「プーシキンに答える」という詩の中の「火花から炎が燃え上がるだろう」という句を思い出す。大学時代に小野理子先生のロシア語の時間にこの詩を読んだのである。調べてみると、オドエフスキーはその後レールモントフとも知り合ったとのことで、興味深い人物である。
 
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

tangmianlaoren

Author:tangmianlaoren
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR