日記抄(10月22日~28日)

10月28日(水)晴れ後曇り後雨

 前回の「日記抄(10月15日~21日)」で書き落としたこと:
 10月21日のNHKラジオ「実践ビジネス英語」でconspicuous consumption(顕示的消費、財力〔地位〕を誇示するために物を買うこと)という言葉が出てきたが、これはアメリカの経済学者で制度学派と呼ばれる学派の創始者であるソースタイン・ヴェブレン(Thorstein Veblen, 1857-1929)の著書『有閑階級の理論」(The Theory of the Leisure Class)において提案された概念である。番組パートナーのヘザー・ハワードさんは Sometimes conspicuous consumption is out of fashion. (今では顕示的消費は時代遅れだ)と発言していたが、さて、どうだろうか。

 10月22日から本日までの間に経験したこと、考えたことから:
10月22日
 NHK「ラジオ英会話」では「もっと話したくなる英会話文法」の一環として、「代名詞の利便性 その1 they」を放送した。誰か知らない人から電話がかかってきたが、忙しくて手が離せないので、今、私はいないといってくれという場合
Tell them I'm not here.
という。不特定の誰か、人数や性別が分からない誰かについては、theyを使う。例えば次のような用法がある:
Everyone has their own problems. (皆それぞれ自分の問題を抱えています。) また組織や、匿名の権威ある人々についてもtheyを使う。例えば
I see they're raising the consumption tax. (〔彼らは〕消費税を上げるのですね。)
また
Researchers say drinking coffee may reduce the risk of death from disease. They say the same thing goes for drinking green tea.(研究者の発表ではコーヒーを飲むことで病死するリスクが減るということです。緑茶にも同じことが言えるということです。)

 「実践ビジネス英語」でヘザーさんがsilver bulletという言葉を使ったが、辞書では「≪問題解決の≫特効薬、魔法の解決策、(werewolfなどの魔物を倒すには銀の弾丸に限るとの俗信から)」と説明されている。werewolfは「狼男」と訳されるが、狼男というと、藤子不二雄Ⓐ さんの『怪物くん』に登場する愛嬌のある狼男を思い出す。

 NHKカルチャーラジオ「文学の世界」『弥次さん喜多さんの膝栗毛』は第4回「『道中膝栗毛』の頃――洒落本から生まれた滑稽本」として、黄表紙作家として活動を始めた一九がこの世界になじんだが、それでも生活の安定を図るため、寛政10年の末か、11年ごろに商家の婿養子となったこと、生活が安定したために狂歌仲間の寄り合いに顔を出したり、吉原通いや深川遊びにふけったりするようになり、そこでの経験をもとに洒落本を書くようになった。しかし、洒落本禁止令が出たために、執筆は短期間で終わる。とはいうものの、主として対話体で書かれる洒落本執筆の経験が、後の『膝栗毛』に生かされることになる。

10月23日
 オータム・ジャンボ宝くじは末等しか当たらなかった。次回に期待することにしよう。

10月24日
 NHKラジオ「攻略!英語リスニング」はExoskeltons(外骨格)を取り上げた。脊椎動物は体の中に骨があるが、地球上の動物の多くは体の外に骨格がある。エビやカニや貝類を見ればこれはよくわかることである。確かに外骨格のほうが外敵から身を守るのに適しているし、体内の水分の蒸発を防ぐこともできる。
These days, exoskeleton has another meaning. It can refer to a machine-powered suit made for humans to wear.
(今日では、外骨格には別の意味も出てきている。人間が着用する、機械で動くパワードスーツを意味することがある。)
 パワードスーツにはさまざまな可能性が考えられるが、
It would also help in the care of elderly people who may be unable to move without aid.
(手助けがないと動けないお年寄りの介護にも役に立つはずだ。)
 うーん、私がもっと年をとって、動けなくなる時までに、パワードスーツの開発はどこまで進んでいるだろうか。

 話はまったく変って、中学・高校時代の友人の1人は極度に痩せていたので「シャリコツ(舎利骨)」とあだ名されていた。卒業後、勉学に励んだ結果として、或る一流大学の教授になり、政府機関の委員なども務めたが、今ではかつての面影なく太っている。同期会であった折に、シャリコツの面影はまったくないねえと言ったら、おまえだって学校時代から見れば太っているといわれた。他人のことは言えないのである。

 本多健一『京都の神社と祭り』(中公新書)を読む。現在、京都市内で登録されている神社は約300あるが、それらの中から代表的な9つの神社(下鴨・上賀茂・松尾・稲荷・八坂〔祇園〕・北野・上御霊・下御霊・今宮)と祭を取り上げて、それらの歴史や特徴などを考察した書物である。京都の市街地の変遷と神社の関係や、祭祀の盛衰などが簡潔に紹介されていて読み応えがあった。

10月25日
 午後、英国から来訪した研究者を囲むセミナー、夜は懇親会に出席していた。半日とはいえ英語漬けになるのは疲れる。

 その疲れもあって、先週、第1回が放送された『トミーとタペンス』の第2回を見逃す。『秘密機関』のドラマ化だと書いたが、『NかMか』が原作だという説もあって、確認の必要があったのである。第3回で確認することにしよう。

10月26日
 この1週間は「ワンポイント・ニュースで英会話」を除くNHKラジオの語学番組は前の週の番組を再放送するので、少し気楽に過ごせそうだ。

 1915年10月26日に生まれた亡父の思い出については、この日付の当ブログでいろいろ書いたが、書き落としたこと。阪神タイガースから国鉄スワローズに移り、控え捕手兼代打の切り札として活躍した谷田比呂美選手は、どうも亡父と一時期会社の同僚だったらしく、他のプロ野球選手とは全く別の応援の仕方をしていた。谷田選手のホームランで国鉄が勝ったなどという翌日はスポーツ新聞を全種類買ってきたりしたのである。父の勤務先の会社は、女性社員が多いために男性社員は管理職への道がわりに開かれていたためであろうか、昭和25年(1950年)にプロ野球が2リーグに分裂して、社会人野球の選手が大量にプロ入りしたときに、その影響をあまり受けなかったようで、都市対抗野球などで強豪として名をはせていた。谷田選手はその中で例外的な存在であった。強打の捕手だったためにプロ球界が見逃さなかったのであろう。

10月27日
 大倉崇裕『オチケン、ピンチ』(PHP文芸文庫)を読み終える。大学の落語研究会を題材にした推理小説。私は落語が好きだが、関東で育ったのに京都の大学に進学したもので、大学時代は落語好きを封印していた。京都大学の落語研究会ができたのは私が大学院に進学した後のことではないかと思うが、落語を聞きに出かけたことはない。今から思うと、1度くらい聞いておけばよかったという気がする。

10月28日
 夕方、ダイヤモンド地下街の喫茶店で中年の女性が2人で小型のパソコンを手に俳句の先生に提出する俳句の相談をしているのを見かけた。自分の周囲の事物を観察・写生するのではなくて、ただの言葉遊びとして俳句を作ろうとしているのならば、あまり感心できないことである。それに2人で相談して、句数を稼ごうという料簡が気に入らない。まあ、他人にはその人なりのやり方があるのだと納得することにしよう。
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