日記抄(11月25日~12月1日)

12月1日(木)朝のうちは雨が降っていたが、だんだん晴れ間が広がる。

 昨日、「2016年の2016を目指して (11)」を書いてから後で、拍手を12拍いただき、齋藤忠夫『チーズの科学 ミルクの力、発酵・熟成の神秘』(講談社ブルーバックス)を読み終え、0.5ミリ(黒)のボールペンの芯を使い切った。それで11月にいただいた拍手の合計は594拍(1月からの通算は7952拍)、読んだ本の合計は6冊(100冊)、0.5ミリのボールペンの芯は3本(30本)ということになった。

11月25日
 NHKラジオ「まいにちイタリア語」応用編『古代ローマ幻想散歩』はローマ時代の旅について取り上げた。登場人物の1人であるファビアという少女が母親に旅行先について、
In Grecia, a vedere le città dove hanno vissuto donne belle come Elena.
(ギリシャ、ヘレネーのような、きれいな女の人たちが暮らした町が見たいな。)
という。ヘレネーはトロイア戦争の原因となった神話の中の美女であるが、スパルタの王妃ということになっている。現在、アテネの町はギリシャの首都になっているが、スパルタは全くの田園地帯だそうである。ローマ時代はどうだったのだろうか。

11月26日
 NHKラジオ「攻略!英語リスニング」は”Memory"(記憶)について取り上げた。
What we call a memory is a certain pattern of connections between neurons. (我々が記憶と呼んでいるものは、ニューロンが特定のパターンで結びつくことなのである。)
 なんとなくわかる話である。

 この日見た映画『現代っ子』について、書き落としたこと。配役を見ていたら、前野霜一郎(本名=光保)の名があった。児玉誉志夫邸にセスナ機で突入して死亡した俳優であるが、出演作を何本か見ている。あいにく、この作品での出番がどこであったかは気づかずじまいであった。

11月27日
 キューバのフィデル・カストロ前議長が亡くなった。各種の報道は、野球が好きだったことに触れるものが多かったように思うが、モントリオール・オリンピックの陸上400メートルと800メートルの2種目で金メダルをとったアルベルト・ファントレナ選手がメダルをカストロ議長にささげるとか何とか言ったことも思い出される。800メートルの選手には400と800を掛け持ちするタイプと、800と1500を掛け持ちするタイプの2通りがあるが、後者の方が多い。考えてみると、400と800が速い(瞬発力が優れていて、持久力がそこそこある)というタイプは、陸上よりもサッカーを選ぶのではないか。
 話があらぬ方向にそれたが、エリック・ウイリアムズの『コロンブスからカストロまで』には、サトウしか作らない(葉巻も作っていた)キューバのモノカルチュア経済を改造しようとしたカストロの試みは失敗だったというようなことが書いてあったと記憶する。そのあたりのことを、どう評価するかが重要な問題であろう。
 革命後キューバに残ったブルジョア知識人がキューバ危機に遭遇する『低開発の記憶――メモリアス」(トマス・グティエレス・アレア監督)は、私がこれまで見た中で一番印象に残る映画作品の1つであり、そのほか、キューバ映画には見ごたえのある作品が少なくないことも忘れてはなるまい。

 NHK Eテレの『日本の話芸』で三遊亭金馬師匠の『淀五郎』を視聴する。なかなか聴きごたえがあった。8代目の林家正蔵が得意にしていた噺であるが、予備知識があまりない聞き手に歌舞伎についてどのように説明していくかが工夫のいるところである。芝居噺を得意にしていた正蔵と違い、滑稽噺を演じることが多かったという印象のある金馬であるが、芝居についての説明にわざとらしさが感じられなかったのが、年の功であろう。

11月28日
 「いなけん(山梨大稲田研究室)」に南アルプス市にある穂見神社の「資本金貸し」という行事について紹介されていた。2000円から20,000円までの初穂料を納めると、その半額とお札を授けてもらうというもので、昔は神社から100円借りて、翌年に200円を返すというやり方だったのが、返しに来る人が次第に少なくなってきて、神社が損をしないように今の形になったのだそうである。江戸時代の寺社金融(熊野本宮の事例が有名だそうである)の名残かとも思われるが、神社の由来書きによると種もみなどの貸借が原型だそうである。
 借りた金を翌年2倍にして返すという話で有名なのは、西鶴の『日本永代蔵』の第1話[初午は乗て来る仕合」に出てくる泉州(大阪府)水間寺利生の銭であろう。岩波文庫の『日本永代蔵』の脚注では、現在もこの行事が行われていると書かれているが、同寺のホームページを調べたところ、現在では旧初午の日に祈祷を受けると利生銭入りの餅が授与されるという形になっているそうである。

11月29日
 『朝日』の朝刊に大宰府の防衛線であったらしい土塁の一部が発掘されたという記事が出ていた。
 大宰府の長官を帥(そち)といって、親王が任じられることになっていた。つまり、国防上、内政上の意義をそれだけ重視されていたということであるが、実際に任地に赴く帥はほとんどいなかったようである。関東地方の常陸、上野、下総の3か国も親王任国であったが、同様であったらしい。

 同じく朝刊の地方欄に藤沢市の81歳の老人が丹沢山塊の塔の岳に3000回の登頂を果たしたという記事が出ていた。70歳過ぎてから初めて10年半で達成したそうである。私は高校1年の夏休みに学校行事で登ったきり、ご無沙汰している。現在、71歳であるが、これから…登れそうもないなぁ。

11月30日
 後藤忠夫『チーズの科学』を読み終える。チーズについての大まかな知識、その製法をめぐる問題、健康との関係などが語られている。化学的な知識がないと読みにくい部分もあるが、「チーズには虫歯の予防効果がある?」など、読者の興味を引くような話題を次々に取り上げて、最後まで引っ張っていく。著者はヨーグルトにも詳しい研究者なので、ヨーグルトとチーズの特徴や効能を比べて論じている箇所なども役に立ちそうである。

12月1日
 今日は映画の日なのだが、映画を見に行く気分にならず。

 『朝日』の長官に天皇の生前退位をめぐる記事が出ていた。それで思い出したのだが、この件をめぐる専門家の1人として最近よく登場する園部逸夫元最高裁判事とは、一度だけであったことがある。私が大学で2度目の2回生をすることになった際に、どういう風の吹き回しか、大学の生協の総代選挙の選挙管理委員になったことがあり、その時の選挙管理委員長だったのが、当時法学部助教授であった園部さんだったのである。なぜ園部さんが選挙管理委員長であったのか、謎は深い。たぶん、ご本人はそんなことも、私の顔も忘れているだろうと思う。
 
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